財政金融一体でないと、財政正常化も金融正常化もできません。利上げをすると、国債費が増え、財政膨張策がやりにくくなる。利上げをしていくと、日銀の当座預金(500兆円)の金利も上がり、日銀の財務状態が悪化し、国庫納付金も減ります。このままでは財政も金融も泥沼から足を抜けなくなる。
日銀だけに正常化の責任を押し付けずに、政府にも財政正常化の責任を持たせる。そのためには、主要国ならどこでも設けている独立財政機関をまず作ることです。新聞が「黒字の目標延期を繰り返すな」(読売社説、20日)と主張しても虚しいのです。財政独立機関の設置をもっと強くいうべきです。
編集部より:このブログは「新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ」2025年1月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、中村氏のブログをご覧ください。