思わずうーんとのけぞってしまいそうでした。「楽しい日本」。これを目指すんかい?と目が点になりました。ストーリーとしてはかつて国家が主導した「強い日本」、企業が主導した「豊かな日本」、これに続くのが「楽しい日本」とのこと。「楽しい」の意味は「安全安心、夢への挑戦、明日への期待、尊重しあい、自己実現をする」ということらしいです。我々国民は小学校の児童じゃないのだからもう少しレベルを上げて欲しいと申し上げます。
私がシナリオライターなら「覚醒せよ、日本」です。社会では緩い空気が漂い、雇用も働く気さえあればまず困らない、一方で社会の複雑さ故に落ちこぼれが生まれ、メンタルに問題を抱えた人たちが社会問題を引き起こします。世界はより保守的になり、国家の主張がより強いものになる中、日本の存在が薄れているのです。ここにきて賃金が継続的に上昇し始め、物価もデフレから実質的に脱却しています。政府がデフレからの脱却を宣言しないのはデフレにすぐには戻らないという確証が必要なためですが、それはとりもなおさず消費者マインドの変化を待っているとも言えるのです。まさに覚醒なのです。
石破氏の施政方針演説。大好きな地方再生に相当の重きを置きました。私には5つの具体的施策は古臭いと思います。地方再生はこれではできないです。石破氏の地方創生は人口の再配置に近い発想があるのですが、そんなこと地殻変動ぐらいの衝撃がないと起きないのです。それより実効的なのは地方がより住みやすいようにすることだと思います。つまり、地方を充実させることでそれこそ「楽しい地方」を生み出す、そこに価値を見出した若者や企業が参画しやすい地方社会を作ることから始めたほうが良いです。それには地方のコンパクトシティ化が安心安全も含め、私には最重要課題ではないかと思います。
三菱自動車が乗らなかったホンダ日産合併プラン三菱自動車は大英断を下したと思います。当初言われていたホンダ日産の経営統合に三菱自動車もいずれ乗るだろうという当初見込みを覆したのです。24日に発表された内容は断片的なもので詳細は想像の域を出ませんが、ホンダ日産の新会社には三菱は加わらない形で提携関係を続け、技術など業務面では引き続き関係を維持するというものです。三菱がなぜ独立独歩に近い道を選んだのでしょうか?一つには新会社に於いて三菱が歯車的な役割しかなく、プレゼンスを出せないことに三菱グループとしてのプライドが許さなかったのでしょう。
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三菱自動車工業 加藤隆雄社長 同社HPより