植物が虫を捕まえる姿を見たことがあるでしょうか。

ハエトリグサで有名な食虫植物は、映画やアニメに登場するユニークな存在です。

しかし、動物の狩りがいつも成功しないのと同じように、食虫植物の捕虫もいつも成功するわけではありません。

では、食虫植物たちの捕虫成功率はどれくらいなのでしょうか。

ここでは、食虫植物であるハエトリグサやウツボカズラに焦点を当てて解説します。

目次

  • ハエトリグサの捕虫成功率は?
  • ウツボカズラの捕食成功率は気候に左右される

ハエトリグサの捕虫成功率は?

このXの投稿には、ハエトリグサがナメクジを捕虫している様子が記録されています。

冒頭だけを見ると、ハエトリグサの葉が閉じることで、ナメクジの逃げ場がなくなるように見えます。

しかし、ナメクジは自ら体の残りの部分を強引に葉の中に入れ、まるで溢れ出るように、閉じた葉をこじ開けて脱出することに成功しています。

このナメクジの見事な脱出劇を見ると、食べられる側の生物もやはり必死であり、食虫植物の捕虫がいつも成功するわけではないことが分かります。

では、それら食虫植物の捕虫成功率はどれくらいなのでしょうか。

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ハエトリグサの捕食成功率は? / Credit:Canva

ハエトリグサ(学名:Dionaea muscipula)について考えてみましょう。

ハエトリグサは、北アメリカ東部の湿地に自生する食虫植物です。

その葉は二枚貝のような形状をしており、葉の縁には歯のようなトゲが並んでいます。