NASAの火星探査車キュリオシティが、古代の火星に液体の水が存在した証拠を発見した。37億年前の波紋の痕跡から、当時の火星は現在よりも温暖で、氷に覆われていない湖や池が存在していた可能性が示唆されている。
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火星、生命存在の可能性
火星は太陽系第4惑星で、地球によく似た地形を持つことから、生命存在の可能性が長年議論されてきた。しかし、現在の火星は極寒で乾燥しており、大気も呼吸に適さない。両極には主に二酸化炭素の氷でできた極冠が存在する。
2011年にNASAによって打ち上げられたキュリオシティは、2012年8月に火星に到着して以来、ゲール・クレーター周辺を探査している。キュリオシティの主な任務は、火星の気候と地質を調査し、過去に原始的な生命が存在できたかどうかを評価することだ。ドリルによる土壌サンプル採取、カメラ撮影、大気分析など、様々な機器を搭載している。