トランプ氏のスタイルは、ジェームズらが提唱した哲学的プラグマティズムとは異なると指摘する声もある。客観的根拠への軽視、一貫性の欠如などをその理由に挙げる。トランプ氏の政治スタイルは、支持者の感情や直感に基づく決定が多く、必ずしも一貫性が見られるわけではないからだ。ただし、トランプ氏の政治スタイルはアメリカ文化の中に根付いた実用主義、実際主義の一形態として理解できるのではないか。「共通の価値観」、「民主主義」といった旗を掲げて振り回している限り、トランプ氏の政治の世界は理解できないのではないか。

ホワイトハウスXより

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2025年1月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。