想定される「訪問者」の特性
最も現実的な結果を生んだシミュレーションでは、木星の8倍の質量を持つ天体が、太陽から1.69天文単位(現在の火星の軌道距離1.5天文単位に近い)まで接近した。このような天体は、惑星と褐色矮星(※)の中間的な特性を持つとされる。
※褐色矮星:その質量が木星型惑星より大きく、赤色矮星より小さな超低質量天体の分類。
研究チームはさらに1万回のシミュレーションを追加し、地球型惑星も含めた場合の影響を調査した。その結果も同様に、巨大惑星の軌道に変化をもたらした天体が、太陽系全体の現在の形に影響を与えたことを示している。

(画像=Image by Joseph Woodall from Pixabay,『TOCANA』より 引用)