現実的には1.2Lまたは1.4LのTSIから選ぶことに
ベーシックな1.2Lおよび1.4LのTSIは、エンジン排気量によってリアサスペンション形式が異なっていて、1.2Lの「TSIトレンドライン」「TSIコンフォートライン」がトレーリングアーム式、1.4Lの「TSIハイライン」はマルチリンク式(4リンク)。
この違いが走りに影響をもたらしていますが、日常使いではその差は小さく、サスペンション形式の違いでグレード選択をする必要はあまりないでしょう。
動力性能は、1.2Lでも街なか中心で1人乗車が多いのなら過不足なく走るいっぽうで、高速道路を使う機会が多かったり、4人乗車も度々したりするのなら余力のある1.4Lにしておいたほうが無難です。
また、販売期間が短いため物件は少なめですが、2.0Lディーゼルを積む「TDI」の余裕十分な走りも注目したいところです。
実用域からかなりのトルク感があり、日本の高速道路事情であれば十二分以上のパンチ力も享受できます。とくに長距離走行の頻度が多いのなら魅力的な選択肢になります。
先述したように、「GTI」「R」は、スポーツハッチ(ヴァリアントはRのみ)のニーズを満たしてくれます。速さで選ぶのなら「R」ですが、走りと乗り心地、価格のバランス、中古車市場の物件数などでは「GTI」が上回ります。