ボトムアップ型経営への変更
自身でも飲食店経営を手掛ける飲食プロデューサーで東京未来倶楽部(株)代表の江間正和氏はいう。
「業績回復の要因として、ボトムアップ型経営に変更したことが大きいと思います。私もコンサル業において『現場の従業員がもっとも状況を把握している』と考えており、現場とのミーティングを重視しています。彼らは日頃から店舗にいるわけですから、不満や自店のいいところ、悪いところに気づきながら仕事をしています。この情報を吸い上げて活かしていくことで、店舗の業績は改善します。
ファミリー客重視の店舗やインバウンドに力を入れる店舗があってもよく、これらは立地など店舗の特性によって変わります。現場は日頃から客層を見て、お客さんからリクエストを聞いていますので、本部が納得するものならどんどん実施したり、強化したりすると、現場のやる気にもつながり業績は上がっていきます。もちろん、本部もコスト削減のために肉の仕入れ変更や不採算店の閉店を行い、売上増加のために海外出店し、トータルで業績回復となりますが、売上については現場の声を生かしていくことが重要です」