例えば、占い師や占いアプリから「あなたはおおむね元気に過ごせていますが、最近、仕事で悩みを抱えていますね」と指摘されると、「あぁ、多分あのことだな」と思うのではないでしょうか。
しかし、そもそも仕事で悩みがまったくない人の方が珍しく、大抵の人は悩みの1つや2つくらい常に抱えているものなので「うわ、当たってる」と感じてしまうのです。
占い師や占いアプリはこうしたバーナム効果で先手を打つことで、自分のアドバイスの信憑性を高めています。
これと同じことは血液型診断や星座占い、おみくじなどにも当てはまります。
では、なぜ私たちはこれほど簡単にバーナム効果にかかってしまいやすいのか?
実はその原因には、私たちの深層心理に根ざしている「確証バイアス」が大きく関わっています。
確証バイアスとは、自分の悩みや願望を肯定してくれるような情報ばかりに目が行き、自分にとって不都合な情報は無視する心理傾向のことです。
私たちは誰にでも、自分の人生を有意義で幸せなものにしたいという本能が働いています。
そのため、私たちは今抱えている悩みを指摘してくれたり、自分の性格や行動を肯定してくれるような言葉に対して、「これは私にピッタリ当てはまる」「やっぱり俺は間違っていなかったんだ」と思いたくなるものなのです。
ですから「A型のあなたは几帳面ですね〜」とか「O型のあなたはとてもおおらかですねぇ」といった物言いに気分を良くしてしまうわけです。
しかしバーナム効果は占い師や心理カウンセラーだけの特権ではありません。
使い方次第では、どなたでも仕事や恋愛にうまく活かすことができるのです。
バーナム効果を「恋愛」や「仕事」に応用するテクニック
バーナム効果は日常生活に応用することで、仕事やプライベートを充実させることができるテクニックです。
具体的には、バーナム効果を取り入れることで「コミュニケーションの円滑さ」が高められます。