では二大大国が理不尽なことを言ってきたらどうするか、昨日のブログの話題の通り、我々はこれで振り回されるのです。そして来週からまたトランプ2.0を通じて戦々恐々としなくてはいけないのです。かつて日韓の間が非常に冷えていた頃、それでも日本の企業は韓国で相当規模のビジネスをしていました。今、中国から撤退する日本企業も増えていますが、それでも日中間の貿易は最大のビジネスパートナーであります。そのために穏便に話を進めてきたのが我が国の歴史。よってトランプ氏がどれだけ厳しい政策を打ち出してアメリカとのディールにもしがみつくのでしょう。

但し、すべての国が二大大国にどんな条件を出されてもしがみつくことはないわけで必ず落ちこぼれが出てくるでしょう。これが秩序の乱れとなり、紛争のきっかけになるとも言えそうです。2025年が読みにくい年と言われるゆえんの一つはそのあたりにもありそうです。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年1月15日の記事より転載させていただきました。