お客さんには2種類いる。お金を支払う人と、あれこれと口を開くだけの人だ。
たとえば有名YouTuberを熱心に追いかけ、ライブがあれば遠くでも参加し、グッズを買い漁る。そうしたお金を支払うお客さんの多くは寡黙であまり口を開かない。
一方でコンテンツ消費そのもので満足する人は、たくさんのコメントを送り、SNSでの投稿も頻繁だが絶対に財布を開かない。10年追いかけても1円も使わない、という人もたくさんいる。
そして後者のタイプは「こういうライブをやってください。その際5000円以内だと行けるかもしれません」みたいに細かくリクエストを出し、いざ念願かなってそのようなライブが開かれても絶対にいかない。筆者はライブではないものの、似たような経験は何年もしてきた。
値切り交渉の話に戻るが、やたらと値切る人は値切ってくるばかりで心底その商品を買いたいと思っていないことも多いと考えている。彼らは交渉そのものが目的化していることも多い。いざ、希望の値段を提示しても「検討します」で二度と帰ってこない人も多い。なぜなら、本当に欲しい場合は悠長に値切り交渉などしていれば、他の人に買われてしまうからだ(早い者勝ちのメルカリなどは顕著)。
以上のことから、しつこく値切り交渉をしてくる相手ではなく、黙って商品サービスを買ってくれるお客様こそ時間を使って丁重に対応するべきなのだ。
値切る人はクレーマーになる最後の理由として、値切り交渉をしてくる人はクレーマーになる可能性が高いと思っている。もちろん、人はあまりにも多様であり必ずそうなるという話ではないし、統計データなどを用意できるわけもない。あくまで個人の肌感覚の話ではあるものの、そう的外れではないと思っている。
自分はサラリーマンから独立後も色んな仕事をして色んなお客様とコミュニケーションを取ってきたが、細かい点にうるさく苦情をいってくるのは買う前に値切り交渉をしてきた人が少なくなかった。