黒坂岳央です。
世の中、挨拶もそこそこにとにかく値切ろうとする人がいる。業界によっては「値切られる前提の価格」がつけられていることもあり、十把一絡げにすべてがダメだとは言わない。
だが、「ダメ元で値切ってやれ」という態度の人に「いいお客さん」は一人たりとも見たことがなかった。
自分が歪んだものの見方をしてはいけないと考え、検索してみるとビジネスをする人の傾向として「値切る人にいい相手はいない」という意見がたくさん見られた。中には「値切られた時点でその相手には絶対に売らない」という人もいる。
なぜ値切り交渉の相手に売ってはいけないのか?
値切る人はこちらをなめている端的にいって、値切り交渉をする人の多くはこちらを軽く見ている事が少なくない。口調を選ばずにいえば「なめている」のだ。
「ただか値切りでそこまで言わなくても」と思うかもしれない。だが冷静に考えてほしいのだ。彼らも高級ブランド店や大のお得意様相手に値切るだろうか?と。彼らもそんなことは絶対にしないはずだ。値切れるわけがないと分かっているからである。
また、メルカリなどのフリマで「◯円になりませんか?」「セット購入で安くなりませんか?」とセコく値切る人たちも、同じことを「職場の上司相手」には絶対にやらない。
つまり、値切ってくるということは、「あなたを軽く見ています」と宣言されているようなものである。正直、値切られた側の心理として気持ちの良い人はいないだろう。値切る側は「買う意欲を見せれば売りたい意欲を刺激してあわよくば安く手に入るかも」と思うかもしれない。
だが、「売る顧客層はしっかり選びたい」と考えてマーケティングするビジネスマンにとっては、相手から値切られた時点でターゲット顧客でなくなるので、「すいません、ちょっと今在庫を切らしていまして」「すでに他のお客様で手一杯で」と体の良い言い訳で販売をお断りする人もいる。
値切る人は本音では買う気がない