2025シーズン新体制発表会 湘南ベルマーレ 写真:今﨑新也

明治安田J1リーグ所属の湘南ベルマーレは1月11日、ひらしん平塚文化芸術ホール(神奈川県平塚市)にて2025シーズン新体制発表会を開催。新ユニフォームや新加入選手などを発表した。

ここでは、現地取材で得た湘南MF藤井智也のコメントを紹介する。昨年まで鹿島アントラーズに在籍し、完全移籍という形で湘南に加わった同選手が抱いた新天地への印象とは。この点を中心に取り上げる。


藤井智也 写真:今﨑新也

「戦い方がブレないチーム」

2021年より指揮を執っている山口智監督のもと、湘南は昨年7月に公式戦4連勝を達成。同年9月のJ1リーグでは、本拠地レモンガススタジアム平塚にて当時藤井が在籍していた鹿島と対戦している。この試合では鹿島に2点を先取されたものの、前半アディショナルタイムと後半の2ゴールで逆転勝利(最終スコア3-2)。J1リーグ残留へ弾みをつけた。

この試合に鹿島の一員として途中出場し、湘南の選手たちのプレーをピッチ上で体感した藤井は、今回の新体制発表会終了後に筆者の取材に応じている。一貫性のある湘南の戦いぶりに魅力を感じたようだ。

ー連勝していた時期の湘南について、思っていたことを教えてください。

「僕ら(鹿島)がアウェイで湘南と戦ったときは、2点リードしたので『これは勝ったな』と思った試合でしたけど、僕が出場する頃には2-2の同点になっていました(実際には、藤井が出場した後半25分時点で3-2)。戦い方がブレないチームだなと思いましたね」

ーどの点において、ブレの無さを感じましたか。

「やることが変わらないんですよね。負けているから(大雑把にロングボールを)蹴るとか、(最前線にロングパスを)放り込むとかではなくて、自分たちがやりたいパス回し、(敵陣の)中央を崩すというのを軸に置きながらあの試合で逆転しています。負けている試合だと、普通はハイボールを蹴ってこぼれ球を狙いたいとか、戦い方を変えたいなとか考えるんですけど、こうしたブレが湘南にはない。そういうチームは強いなと思いました。監督が目指しているサッカーを全員が理解している。そういう意味で、(対戦相手として昨年の湘南は)嫌でしたね」


湘南ベルマーレ 写真:Getty Images

昨シーズン序盤の低迷の原因は