果たして“インディーゲーム”なのか
任天堂による提訴を受けポケットペアは19日、
「当社は東京を拠点とする小規模なインディーゲーム開発会社です。私たちの目標は常に楽しいゲームを作り続けることです。この目標は今後も変わらず、多くのゲーマーの皆様に喜びを提供するために、ゲーム開発を続けます」
「インディーゲーム開発者が自由な発想を妨げられ萎縮することがないよう、最善を尽くしてまいります」
とするコメントを発表。自社が小規模なインディーゲーム開発会社である点を強調しているが、業界内からは疑問の声も聞かれる。
「『パルワールド』はそれなりの規模の開発費用と体制で制作され、ゲームタイトルとしての規模はそれなりに大きいといえます。一定の規模のタイトルである以上は、他社の特許権を侵害しないよう配慮してゲームを開発するという業界的・社会的ルールは守られてしかるべきであり、“インディーゲームだから”という理由で他社の特許権を侵害してよいというロジックは成り立ちません。
ゲーム開発会社は、世間の想像以上に、他社の特許権を侵害しないよう相当な注意を払って開発を行っています。たとえば音ゲーに関する特許を多く持っているのはコナミですが、セガやバンダイナムコの音ゲーはコナミの特許権を侵害しないように異なる形式のゲームとなっています。任天堂に訴えられたコロプラも特許を調べたうえで、問題ないと判断していたわけです。そうした業界のルール・慣習に照らし合わせても、やはり『パルワールド』開発元の脇の甘さを感じざるを得ません」(ゲームプロデューサーの岩崎啓眞氏/9月21日付当サイト記事より)