このサロンは、前回6年前にはなく、コロナ禍の頃にリノベーションされたそう。お料理を待つ間、壁の刺繍を観ているだけでも豊かな気持ちになります。フランスの最高の刺繍職人の作品に囲まれて食事ができるのは、アルページュでしかできない経験です。
会計は一階でと言うことで、階段を登っていくと、アラン・パッサールシェフがそこに!私のメインは仔羊と分かっているらしく、仔羊は、どうでした?と聞かれました。火通りが完璧でした!!(こうして書くと偉そうですね)と答えると、とても嬉しそうでした。シェフはとても日本びいきで、日本にも何度も来ているそうです。
フランス料理の世界で巨匠といわれる、パッサールシェフに歓迎していただいたのには、大変恐縮しましたが、嬉しかったです。料理人ではなくても、料理学校で1年半、専門的に学んだことのある人間としては、神様のような存在です。
素晴らしい空間で、美味しいものを食べて、アラン・パッサールシェフと話して幸福な気持ちになったので、お向かいのロダン美術館でアートを観たい気分になり、立ち寄りました。
その後、ボンマルシェまで行き、お目当てのハーブティーを見つけて、リュクサンブール公園までまた歩いて、さらにサンシュルピス教会近く、ショコラトリーのパトリック・ロジェでチョコレートを少し、ポワラーヌでスプーン型クッキーをお土産に。お土産買わない主義は、この日だけ返上です。
気が付くと1万歩も元気に歩いていました。三つ星レストランでの食事は、やはり、お店を出た後に何かが変わっているのかもしれません。