以前から申し上げているようにトランプ2.0はトランプ氏が公言するほど簡単ではないと思います。あらゆる抵抗勢力を突破しなくてはならず、トランプ氏の軽はずみな発言に対して猛バッシングされるなど一部では緊張感出てくると思います。よってトランプトレードと軽はずみなものを選ぶより全く地味で陽が当たらない業種の方がリスクヘッジと面白みがあるのかもしれません。金利動向についても今日発表されたアメリカの12月雇用統計だけでは判断しにくく、FRBの政策決定会合でも1月は変更なしにすると思いますが、パウエル氏も先行きが読みにくいのではないでしょうか?
イーロン マスク氏は邪魔な男か?邪魔です。トランプ氏のコバンザメです。マスク氏は2つの顔があります。ビジネスについては粘り強く自身の目的が達成されるまでどんな試練にも耐える素晴らしい才能を持った面を持ちます。一方、口下手で自己表現がきちんとできず、それを補うためツィッターを買収してXに変えて拡声器のような自己発信能力を備えました。でも元が口下手なんだから何を使っても同じです。どんな人間でも強みと弱みあるわけですが、マスク氏がトランプ氏に寄り添うようになってから彼の弱みが表に出てしまっていると考えています。
このところ、欧州で2発ほど問題発言が出ています。1つは総選挙を控えるドイツで極右のAfD党党首とX上で対談し、AfDを持ち上げる一方、ショルツ首相を無能呼ばわりしました。また英国のスターマー政権にもチャチャを入れ徹底的に批判をしています。マスク氏はまもなくアメリカ連邦政府への助言組織「政府効率化省」の共同トップになる予定です。ある意味、公人です。公人とは個人の思想を制限するものではないものの公、つまり誰にもリスペクトを置き、公平な目線で職務を遂行することをその任とします。マスク氏にはそのリスペクトが全くない、つまり放言であり発言の品格がゼロなのです。