しかし

介護は単に消費するだけでなにも生み出さない

わけですから、ここに国の支出の大半を投じては、経済なんて回るわけがない。年金とて同じで10万円の年金を渡して生活費になったとて、100万円分の利益は生み出さない。しかし高等教育なら、その教育を受けた人間が将来莫大な利益を生み出す可能性があるわけです。つまり日本の経済が伸びないのは、投資に回すお金を単なる消費に回しているということです。

ちょっと待って、高齢者が悪いとかそう言う話をしてるんじゃありません。

どうするべきなのか

日本の高齢者率はもはや異様です。

100歳以上の人口は爆発的に増えていて、ほとんど女性の認知症で要介護です。

令和4年段階で

要介護(要支援)認定者数は691.4万人で、男性が219.5万人、女性が472.0万人

人口の17人に1人が要介護!!!!

そしてこの増加ペースはヤバいから、他の業種で働く人がいないなる勢いです。ここに至っては日本人の死生観を変えるときが来ていると思うのです。

日本人は1日でも長く生かせることが親孝行と勘違いしてる人が多い。が、先進国では寝たきりのままで延々と生かすのは虐待なのです。

スウェーデンには寝たきりがいないと言われているが理由は簡単

という方針だからです。日本もここに至っては、同様にするしかない。自分で食事がとれなくなったらそれは寿命と考えるというのがスウェーデン。胃瘻も点滴もしない。

そして少子化対策に成功した国などいないとしたり顔で言う人がいるが、日本とスウェーデンの人口予測を比較して見ましょうか。

どちらが社会としてまともなのか、もう判断する時が来ているし、それをするのが政治家の役割だと思うんですよ。

医療や介護に取られている労働人口が生産効率の高い業種に戻ることで日本経済は少しは息を吹き返すことでしょう。

編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2025年1月9日の記事より転載させていただきました。