次に自分を身軽にしておくことも意味があると思います。「住めば都」と言いますが、住めなければ地獄です。その場合にどこにでも容易く移るのに最も大事なことはその方のメンタルだと思うのです。東京がだめなら名古屋があるさ、とか北海道から九州に来ましたぐらいのフレキシビリティを常日頃から頭で思い描くことが大事だと思います。「もし次に住むならどこがいい?」ということですね。
資産をどう守るか、これも大きな意味があります。不動産事業を営む者として言わせていただければ集合住宅に破壊的ダメージが起きた場合、復旧は極めて難しいと思います。私が過去作った集合住宅でも販売関係の法律図書には建物が住めない状態になった場合の規定がありますが、それはあくまでも法律図書上の話で多数の方が住む中での災害を想定するならば一概に設定したルールが適用される実現性は低いと思います。つまりもしも東京で大震災が起きてマンション群に大きな被害が及んだ場合、住宅復旧は東日本大震災の比ではないと思います。よってマンションは安全という神話は私はほとんど信じていません。
「災害は忘れた頃にやってくる」と言いますが、この格言は「災害はいつでもやってくる」に言い換えたいぐらい、我々の住む地球は各方面で異常が生じているように感じます。食べ物も非常食を用意することも大事ですが、調理の仕方1つ知らなければ生き延びようがないともいえないでしょうか?
便利な世の中になった分、逆に災害が起きた時のギャップは大きいと思います。少なくとも携帯が使えない時の対策はとっておいた方がよさそうです。
では今日はこのぐらいで。
編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2025年1月10日の記事より転載させていただきました。