また、現在W杯アジア最終予選グループCでは、日本代表の独走と、二番手と目されていたオーストラリア代表とサウジアラビア代表のモタつきによって、中国代表は最下位ながらも2位との勝ち点差はわずか「1」だ。2002年の日韓W杯以来のW杯出場となれば、消えかかっている中国国内のサッカー熱は再び盛り上がるだろう。

バブルを追い風に創立され、世界的ビッグネームと共にサッカーブームを巻き起こした後、バブル崩壊によって弱体化し、クラブの合併・消滅や観客動員の激減などは、Jリーグもかつて通ってきた道だ。Jリーグはそこから地に足を付けた経営に舵を切り、V字回復を果たした。中国サッカー界は今こそ、日本のリーグ運営やクラブ経営を手本に再スタートを図るべきではないだろうか。