ネガティヴなもの・なくてもいいもの・余計なもの・人によっては忌避されるもの……が、居てもいい場所を守り続けることでしょう。それには過剰にキラキラしすぎない、ネオンの灯りがうってうけなのであって。
ホルモンって味わいに癖があり、形状もちょいグロいから、嫌がって食べない人もわりと多い。通常の肉でも十分とれるんだし、手間暇かけてそんなマイナーな部位を食べられるように加工するのは、「不要不急」の最たるものかもしれない。
だけどそれもまた、ぼくらが歴史の中で育ててきた文化だ。そうしたものに居場所があるのが、誰もが安心できる社会なのであって、ダイバーシティにはキラキラなんて別に要らない。
そうしたメッセージを込めつつ、春に出す予定の次著から昭和史と戦後文学のモチーフを借りて、寄稿させていただきました。ぜひ写真集『NEON TOUR』が、多くの読者に届きますように。
P.S. 本写真集の展覧会が、銀座のCanonギャラリーで1/18(土)まで開催され、3月には大阪に巡回予定。10(金)夜には中村さんとのトークイベントもあり、残席の有無は会場までお尋ねください。
(なおヘッダーおよび文中の写真は、素人によるスマホ撮影です)
編集部より:この記事は與那覇潤氏のnote 2025年1月6日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は與那覇潤氏のnoteをご覧ください。