「世界で最も希少な鉱物」とは何でしょうか。
高価な金やダイヤモンドでしょうか。
それとも、宝石の王様と呼ばれるアレキサンドライトでしょうか。
実はどれも違います。
この記事では、これまでにたった1度しか発見されたことがない「世界で最も希少な鉱物」である「チョートゥー石」を紹介します。
目次
- 世界で最も希少な鉱物は「チョートゥー石」
- マグマが冷えて固まる中で誕生した奇跡の鉱物
世界で最も希少な鉱物は「チョートゥー石」
金やダイヤモンドは、貴重で美しい鉱物として有名です。
しかし、比較的多く存在しており、ある程度の資金があれば、入手自体はそこまで難しくありません。
では、より希少な鉱物には何が含まれるでしょうか。
「世界三大希少石」と呼ばれる「アレキサンドライト」「パライバトルマリン」「パパラチアサファイア」は、確かに希少であり、その美しさも相まって高く評価されています。
しかし、これらであっても、「世界で最も希少な鉱物」とは言えません。
なぜなら、世界で最も希少な鉱物は、これまでに1度しか見つかったことがないからです。
その鉱物の名は、「チョートゥー石(英名:Kyawthuite)」です。
やや透き通った赤橙色のこの鉱物は、国際鉱物学連合によって公式に認められた1.61カラットの標本がただ1つだけ存在しており、「世界で最も希少な鉱物」だと言えます。
チョートゥー石が発見されたのは2010年のことでした。
ミャンマーのモゴックは、様々な宝石鉱物が採れることで有名な地域ですが、そのモゴック近くのチャウンジー渓谷で、サファイア採鉱者によって発見されたのです。