5人目にはジュビロ磐田で契約満了となったMF金子翔太(29)を挙げる。身長163センチと小柄ながら豊富な運動量で縦横無尽にピッチを駆け周ることができる選手だ。2014年に清水エスパルスでプロキャリアをスタートさせるも出場機会になかなか恵まれず、2015シーズン途中で栃木SCへのレンタル移籍を経験。2016シーズンは清水へ復帰しJ2リーグ22試合に出場して4ゴールを記録するなど、チームのJ1昇格に貢献した。翌2017シーズンはレギュラー奪取に成功。第8節川崎フロンターレ戦で挙げたゴールがJ1リーグ通算20,000ゴール目のメモリアル弾だったことで全国にその名を轟かせた。さらに翌2018シーズンには34試合出場10ゴールで出場数・ゴール数ともにキャリアハイを記録するなど、順風満帆な選手生活をおくる。
2021シーズンに同じ静岡県のライバルチーム磐田(当時J2)へとレンタル移籍。翌年からは完全移籍し、持ち前のハードワークを活かして在籍4シーズンで2度のJ1昇格に貢献した。2024シーズンは公式戦16試合の出場に留まり、1ゴール1アシストと本来の姿には程遠い格好となった。本領を発揮し、チームで輝く金子の姿をファンは待ち望んでいる。
MF小林祐希
6人目にはJ2に降格した北海道コンサドーレ札幌を契約満了となったMF小林祐希(32)を挙げる。東京ヴェルディの下部組織で育った小林は、2011年にトップチームに昇格しプロキャリアをスタートさせた。2012年には当時19歳ながら背番号「10」を背負いキャプテンマークを巻くこととなるが、これがプレッシャーとなったのか本来の持ち味が活かせず低調なパフォーマンスが続く。出場機会にも恵まれず、同年7月にジュビロ磐田へとレンタル移籍し、同12月に完全移籍で加入した。この移籍が小林の大きな転機となる。