3人目は、2007年U-17ワールドカップでMF柿谷曜一朗やDF鈴木大輔らを擁した日本代表で背番号「10」を背負いチームを牽引したMF山田直輝(34)。卓越したパスセンスで攻撃を活性化し、守備面でも持ち前のハードワークでチームに貢献できるのが特徴である。

浦和レッズの下部組織で育った山田は、2種登録選手として2008年に17歳9か月という若さでJリーグデビュー。翌年トップチームへと昇格し輝かしいプロキャリアを築くかと思われたが、右足腓骨骨折や左膝前十字靭帯損傷などの大怪我で長期離脱を余儀なくされ、浦和では思うように活躍出来なかった。

2015年からは湘南ベルマーレに移籍。2017年にはキャリア最多となるJ1リーグ37試合5ゴールとブレイク。その後は三度怪我に悩まされ、2024シーズンはわずか10試合の出場に留まった。(※1月3日FC岐阜への加入発表)

中坂勇哉 写真:Getty Images

MF中坂勇哉

4人目はアカデミー時代から15年間ヴィッセル神戸に在籍したMF中坂勇哉(27)。トップ下やサイドハーフを主戦場とする攻撃的MFの中坂は、ドリブル突破や絶妙なパス、ゴール前の嗅覚など非凡的攻撃センスを備えており、味方選手との連携を駆使して攻撃を組み立てることもできる。

プロ2年目までは順調に出場機会を得ていたが、3年目からは伸び悩み、2019シーズンに出場機会を求めて当時J2の京都サンガへ移籍。京都では7試合出場して1ゴールを記録する。翌年神戸へ戻ると、2021シーズンにはキャリア最多となる28試合出場3ゴール1アシストと中心選手として活躍した。しかし、シーズン毎に選手層が厚くなるチームでポジション争いに勝てず、神戸が連覇を果たした2023~2024シーズンは1度も出場が無かった。このことから、試合勘がネガティブ要素となるが持っているポテンシャルはピカイチなだけに、心機一転チームを移し再び花を開かせることができるか。今後の動向を見守っていきたい。


金子翔太 写真:Getty Images

MF金子翔太