パワートレインが選べるハリアー、e-POWER専用車のエクストレイル

売れ筋ミドルクラスSUVのライバル。現行ハリアーとエクストレイルを徹底比較
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

パワートレインは、エクストレイルが1.5L VC(バリアブル・コンプレッション)ターボエンジンを使ったシリーズハイブリッドのe-POWER。VCターボのスペックは最高出力106kW(144PS)、最大トルク250Nmです。

コンロッドに替えてマルチリンク機構でクランクシャフトを回転させる構造のVCターボは、作動中に圧縮比を変えること(通常エンジンの圧縮比は固定です)で、低燃費と高性能、さらに静粛性を兼ね備える理想のエンジンといわれます。

駆動は、フロントに最高出力150kW(204PS)、最大トルク330Nmの電気モーターを備えるFFの2WD と、それに最高出力100kW(136PS)、最大トルク195Nmのリアモーターを追加した4WDの「e-4ORCE」の2つで、燃費(WTLCモード)は、2WD車が19.7km/L、4WD車は18.4km/Lを実現しました。

4WDのe-4ORCEは、前後モーターにくわえて左右のブレーキを統合して制御することで、4輪の駆動力をコントロールするシステムで、雪道やオフロードにも適応します。

エクストレイルでは発電のみに用いられるVCターボですが、海外にはメインのパワーユニットとして採用しているモデルもあるので、日本向けにラインナップにくわえほしいところです。

売れ筋ミドルクラスSUVのライバル。現行ハリアーとエクストレイルを徹底比較
(画像=『車選びドットコムマガジン』より引用)

いっぽうハリアーは、2.0Lガソリンエンジン、ハイブリッド(THSⅡ)、PHEVと、ユーザーの予算と好みに応じて選べます。

2.0Lエンジンは、最高出力126kW(171PS)、最大トルク207Nmを発生し、燃費は14.7km/L〜15.4km/L。

ハイブリッドの2WD(FF)は、最高出力131kW(178PS)、最大トルク221Nmの2.5Lエンジンと、最高出力88kW(120PS)、最大トルク202Nmの電気モーターを組み合わせでシステム出力は160kW(218PS)、燃費は22.3km/L。

4WDのE-Fourは、リアに最高出力40kW(54PS)、最大トルク121Nmのモーターを組み合わせでシステム出力163kW(222PS)、燃費は21.6km/L。

PHEVは、ハイブリッドと同じ構成ながら、エンジン、モーターともに出力をアップし、システム出力225kW(306PS)で、燃費は20.5km/Lです。

駆動方式は、PHEVが4WD専用になるほかは、FFと4WDが用意されます。

ガソリンモデルは燃費で劣りますが、車両本体価格と使用環境、年間の走行距離などを加味した場合、こちらのほうがお得だったという場合もありますので、ライフスタイルを含めたトータルで考えることが、ベストな1台に出会うポイントになります。