「反面教師」の類義語

「反面教師」とはどんな意味?その由来や類義語は?
(画像=『FUNDO』より引用)

ここからは「反面教師」の類義語を紹介します。

人の振り見て我が振り直せ

「人の振り見て我が振り直せ」は、他人の行いを見て自分の行いを改めるべきであるということを例えたことわざです。

他人の言動から善悪を判断して好き勝手に批判する人もいますが、それは同時に自分自身も周囲からそう思われている可能性があることを示唆します。

だからこそ、自分の言動も改めるべきところがないか考えなくてはなりません。

転じて、他人の行いから自分の行いを改めるべきであるということを「人の振り見て我が振り直せ」と表現するようになりました。

その点が「反面教師」と似ているのではないでしょうか。

他山の石

「他山の石」は、自分の成長に繋がる他人の言動を意味します。
他の出来事や批評が自分を磨く助けになることを指します。

言葉自体は「他の山から出た質の悪い石であっても自分の山の玉を磨くのに役立つ」という考え方から生まれた言葉です。

その点が「反面教師」に通ずるのではないでしょうか。

ただし「他山の石」は他人の良い言動は自分の行いの手本となるという意味で使用されている場合もあるので、その点は気を付けておきたいです。

殷鑑遠からず

「殷鑑遠からず」は、戒めとすべき例は身近なところにあるという例えです。

古代中国の『詩経-大雅・蕩』から来た言葉とされています。

現に『詩経-大雅・蕩』には「殷が鑑とすべき手本は遠い時代に求めなくても同じく悪政で滅んだ前代の夏 にある」という文言があります。

転じて、戒めとすべき例は身近にあることを例えられるようになったそうです。

その点が「反面教師」と重なるのではないでしょうか。