悪い見本として自戒や反省の材料となる人物や物事のことを「反面教師」と言います。

しかし、そもそもこの言葉は何を意味するのでしょうか。
今回は「反面教師」の意味はもちろん由来や類義語も含めて解説します。

目次
「反面教師」とは
「反面教師」の意味
「反面教師」の用い方・例文
「反面教師」の由来
由来は中国の政治家「毛沢東」の演説
「反面教師」の類義語
人の振り見て我が振り直せ
他山の石
殷鑑遠からず
まとめ

「反面教師」とは

「反面教師」とはどんな意味?その由来や類義語は?
(画像=『FUNDO』より引用)

ここでは「反面教師」の意味を解説します。

「反面教師」の意味

「反面教師」は、悪い見本として自戒や反省の材料となる人物や物事のことです。

「そうなってはいけない」と教えられる人物や物事を意味する言葉となります。

例えば、何かに失敗した人を見ると「どうやれば失敗するのか」が見えてきます。
逆に成功した人だけを見ると「何が成功に繋がるのか」はあまり見えてきません。

むしろ悪い見本を参考にした方が良い結果を導き出すのに役立つはずです。

転じて、「反面教師」は教育などの現場で使用されるようになりました。

「反面教師」の用い方・例文

「反面教師」は、ダメな例をあえて参考にする場面で使用します。

・例文1:あの上司はいつも部下の悪口ばかり言っていたこともあり、周囲から信頼されていない。むしろ、みんなあの人を反面教師にして他の社員の悪口を言わないようにしているからお互いに信用できている。

・例文2:あの先生は生徒に教える時にいつもイライラしているからか、学生たちから嫌われている。私はその先生を反面教師にして生徒たちには優しく接するようにしている。

・例文3:銀行から借金してまで起業した友人は事業に失敗して路頭に迷うことになったようだ。僕はその知人を反面教師にして自己資金だけでビジネスを始めた。

このように「反面教師」はダメな例を見本として自分を戒める場面で使用します。

ただし、悪い手本を自戒や反省の材料とする場面で使用する言葉なので、良い例から学ぶことは「反面教師」とは表現しません。
その点は使用する際に注意しておきたいです。