※本記事はFUNDO編集部へ寄せられた読者様の体験談を元に作成しています。
実際の個人情報の特定を避ける為に一部フィクションや編集を入れております。
あれは10年前のこと、当時23歳だった妹から突然LINEが来たことを覚えています。
「できちゃったの…」姉である私は、瞬時に「あ、赤ちゃんのことか。」と察してこう聞いたのです。
私「相手の男性は?」
妹「それが……ニートでさぁ。」
私「赤ちゃん育てられないじゃん?」
妹「カレの実家が清掃業者なんだって。その手伝いなら仕事があるみたい。」
私「その男性は、働く気があるの?ニートって言ってたけど。」
ここで、LINEが途切れます。
当時、私は実家に居心地の悪さを感じて一人暮らしをしていた頃の話です。妹も同じく、実家の居心地の悪さを感じたのでしょう。男のところへ転がり込んで、居座った矢先の出来事でした。
目次
・なぜ、実家が居心地が悪かったのか
・恵まれた環境の妹がなぜ実家を飛び出したのか
・妹から送られてくるLINEは「赤ちゃん産まれました。」のみ
・ニート義弟も就職した様子
・幸せ家族にやってきた衝撃の末路
なぜ、実家が居心地が悪かったのか
そもそも、「実家が居心地が悪い。」と感じていた原因は、母子家庭で育てられた私たちの母親の存在が大きかったのです。
学生時代は「お金がないから大学には通わせられないの。」と言い張り、私に対しては「ごめん。高校の学費払ってくれる?」とアルバイトを強要されて、高校受験の時は離婚前の父親も居たので、いわゆる「教育ママ」だった母親。
私は進学校に通学していたのですが、「大学にも行けなくて学費を払うのはバカらしい。」と結論に至り中途退学しました。
その後、10代後半にしてフリーターでのらりくらり日銭を稼ぐ日々を送っています。妹に対しては、何故か同じ進学校でも母親が学費を払い続けて、妹の夢であった美容系の専門学校まで進学して学費を払っていたそうです。
この「姉妹格差」によって、私が20歳の時に実家を離れることにしました。
恵まれた環境の妹がなぜ実家を飛び出したのか
後日、私は妹に尋ねたのです。
「なんで実家から出ていったの?」すると妹は
「ママから、なんで飲み歩いているの?!晩御飯を作って待ってたのに!家に帰ってきなさい。って感じで、毎日のように来るLINEがウザかったからさ。」
……たったそれだけ?とあっけにとられながらも、若かった私も妹の気持ちを考えると「確かに、それはウザい。」と返すのがやっとでした。
妹「お姉ちゃんは良いよね。一人暮らしって気楽でしょ?母からの束縛もなくて。」と、ひがんでたので「じゃあ、男に依存する生活なんてやめれば?」というLINEによって姉妹仲も最悪にしてしまいました。
これで、しばらくは連絡は来ないだろう。私は私で、妹のように夢を持って生きていきたかったという、ひがみがあったのでスッキリしました。