かつて、南アフリカには人種隔離政策「アパルトヘイト」により、白人と非白人が法的に差別されていた。 (中 略) サンシティは、南アフリカの高級リゾートで、当時は白人専用だった。このサンシティでのライブは、高額のギャランティが支払われるということで、その金に惹きつけられたアーティストがこぞって公演をしていた。 南アフリカの人種隔離政策に疑問を抱いていたSteve Van Zandtは、Peter Gabrielの”Biko”を聴いてインスパイアされ、「オレはサンシティでなんかプレイしないぜ!」という極めてストレートな歌詞の曲を書いたのである。

翼駿馬氏note(2024.12.24) 段落を改変し、 強調とリンクは引用者

翼駿馬さんの記事でも示唆されているとおり、アパルトヘイトに抗議するチャリティだったこの曲がカッコいいのは、あくまで「オレはプレイしないぜ!」で集まってるところですよね。

プレイするミュージシャンも、いるのかもしれない(ていうか、現にいた)。だけど、オレはしない。したいやつがするのは、オレは軽蔑するけど、その人の自由。そいつらがダサいって主張は、させてもらうけど。

この曲もまたチャリティ・ブームだった1985年の作品ですが、インターネットがまだない時代の方が、「著名人の政治運動」はずっと真剣でした。

むしろSNS時代のいまだったら、起きるのは――