次に、後出しも後出しで②かつての歴史の語りに対して「道徳的な優位」を誇る論調に気をつけましょう。従来の歴史にはあれやこれやの要素が欠けており、「限界がある」からダメなもので、そうした意識の高い指摘のできる私カッケー!! みたいな人たちは、ニセモノです。

「完璧な時代」なるものがあり得ない以上、どんな時代にも当時の社会に応じた限界があり、それはいまという時代も同じなのです。なぜ、あたかも「いま」だけは限界がないかのように振る舞い、過去を裁断できるのか?

それは本人が歴史を生きていない、つまりニセモノだからです。昨年末、クリスマスの記事を読んだ方から「ライト兄弟の飛行機に、『性能が悪かったから無価値』とケチをつけるような歴史観が増えましたね」とのコメントをいただきましたが、まさしく然りですね。

同じ記事に対して、去年もシラスのチャンネルでお世話になった翼駿馬(ホルダンモリ)さんが、嬉しい応答を書いてくれました。実は採り上げられてる曲、CDで持ってるのですが、ここまで詳しくは知りませんでした。