明けましておめでとうございます。今年も皆様とご一緒に我々を取り巻く環境について様々な角度から考え尽くしていきたいと思います。

新しい年となり、一つ歳をとりますが、人生の年輪も一つ増えます。これは私だけではなく、皆さんも同様。共に賢く、強く生きていきたいですね。

最近とみに思うのは人生は思ったより短いぞ、という点です。自分がそういう年齢の域に入ってきていることもあり、あれもやりたい、これもやり残しているという気持ちが先走る中で人生の簡素化、コミットメントの断捨離も同時に進めてきました。また若手に任せる「バトンタッチ」も引き続きしていきたいと思っています。

社会は会計と同様、継続性の原則を前提としています。何百年と続く継続社会において自分のアブラが乗った時期に強いリーダーシップを発揮するのは大事ですが、そのポジションにしがみつく理由は弊害、老害でしかありません。

私はその意味でコミットメントをいくつか落としてきました。寂しくないのか、と言われたらこう答えます。「また新しい世界に挑戦する」と。人生、足を踏み出し続ける、挑戦し続ける、殻を破り続ける、これが大事だと思います。

Dilok Klaisataporn/iStock

さて、典型的なバブル時代を日本で過ごし、バブル崩壊直後にカナダに移ってきて今では日本と年4回程度行き来する中で様々な世界を見てきました。またこのブログのコメントを拝見しながら多くの日本在住の方のご意見もありがたく拝見しながら日本はこの後、どうなっていくのだろう、と考えずにはいられません。

私が外から見る日本を一言で述べよと言われれば「世界で最高に平和で幸せな国」だと確信をもって言えると思います。日々のニュースを拝見していると批判、非難、文句、苦情…が絶えません。が、私から見ればその大半はごく小さな事象に関してよりよく修正されるように望んでいるだけに見えるのです。つまり国民の声は他国に比べて政治や政権運営、組織運営に反映されやすく、国家がより中道になっていくように見えるのです。様々な問題に対する自助解決能力もまだ持っています。