■戦後の混乱期が貨幣の品位に影響

現在は、各貨幣の品位には規定があるが、10円貨と5円貨の品位には幅がある。これは、5円貨が誕生した昭和23年、そして10円貨が現在のデザインとなった昭和26年当時、戦後の混乱期で材料の品位や含有量にバラつきがあったからだという。

造幣局では摩耗や汚損などで流通しにくくなった貨幣を溶かし、材料としてリサイクルしており、そうした品位にバラつきのある貨幣も再利用されることから、現在でも幅を持たせて管理しているということのようだ。