カーライルによる買収と上場廃止

 原材料価格やエネルギーコストの高騰を受けて外食業界で値上げが広がるなか、KFCも昨年10月に一部商品の値上げを実施。主力の「オリジナルチキン」は290円から310円に、「チキンフィレバーガー」は390円から440円に、「ポテトS」は270円から290円に、「カーネルクリスピー」は270円から290円に、「挽きたてリッチコーヒー」は260円から270円に改定。「オリジナルチキン」については昨年3月にも260円から290円に改定されており、1年の間に50円、約2割の値上げが行われた。

 経営的には今年、大きな転換期を迎えた。米投資ファンドのカーライル・グループは5月、TOBをはじめKFCの運営会社である日本KFCホールディングスの筆頭株主だった三菱商事などから株を買い取り、日本KFCを買収すると発表。9月には買収が完了し、日本KFCは上場廃止となった。

 上場廃止前の業績としては、24年4~6月期の連結決算は営業利益が前年同期比73%減、純利益が33%減。既存店客数をみてみると、今年に入り8月を除き前年同月比減の月が続いており、2割ほど落ちている月もある。

(文=Business Journal編集部、協力=江間正和/東京未来倶楽部(株)代表)

提供元・Business Journal

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