オープンの時間や空いてそうな日時が狙い目
KFCに限らず、一般的に飲食店においては、日時によって料理の出来のクオリティに大きな差が出るということは、あるものなのか。
「クオリティの差は、作り手の判断による部分が大きいと思います。KFCのような大手チェーンや単一商品提供のお店ほど、クオリティは安定する傾向があります。これは、提供する商品に適した設備の導入や、店舗の造り(導線の最適化)、日々すべきことのオペレーションの最適化、人材教育、入店後の慣れの早さなど、いろいろな要素がありますが、個人経営など小規模なお店ほどクオリティにばらつきが出やすくなります。
非チェーンの飲食店に安定したクオリティを求める場合は、オーナーシェフのような一皿一皿に自分の経験や感性から責任を持てる職人さんがいるお店がいいでしょう。それでも揚げ物だとしたら、フライヤーの油を変えるタイミング、一度でどれだけの量を揚げるのか、どれだけ連続して揚げるのかといった要因で仕上がりは変わってきます。かなりの熟練職人さんでしたら。これらも経験でカバーしますが、店頭で多くの人が待っていたりすると、油を途中で変えることが難しかったり、連続して大量に揚げて油が重くドロドロになり、ベストな出来上がりにならなかったりします。
KFCでいえば、油を変えた直後であろうオープンの時間や、空いてそうな日時、熟練社員が調理していそうなタイミングを狙うというのは一理あるのではないでしょうか。
また、飲食店を利用する場合、込みそうな日はあまりお勧めできません。商品の提供が遅れて待たされたり、間に合わなかったりするだけでなく、それを回避するために事前に作り始めて味が落ちてしまったり、ひどい時には味だけでなく品質自体が落ちてしまっていることもあります。スタッフが慌ただしい日よりも、お客さんが少ない曜日や時間のほうが落ち着いた調理や接客をしてくれるので、空いてそうな日時を狙ってみてください。より楽しい時間を過ごせる確率が上がると思います」