さて、ここまでは英国に住む若者を対象にした話です。日本やほかの国からやってくる留学生はもっと高い授業料になります。
英国の大学側は留学生は「財政的に魅力的」と見ているようです。
公的な国際交流機関ブリティッシュ・カウンシルによると、各大学や選択するコースによってその金額は変化するものの、年間1万(約197万円)から3万ポンド(約593万円)が授業料なのです。生活費はロンドンの場合、月に約1300ポンド(約25万円)にも上ります。「約25万円」ですよ、みなさん。物価の状況が異なるとはいえ、驚きではありませんか。
在英邦人としては、せめて授業料をイングランドの学生並みにしてほしいと強く願っています。
キーワード:Tuitionfee(授業料) 主として高等教育機関で学ぶ授業料を指す。1997年までは英国全土の大学の授業料は無料で、全額を税金で負担した。進学率の上昇によって税金負担額が増え、大学経営の健全化のため、98年に年間上限1000ポンドに設定された。イングランドでは2006年に3000ポンド、12年に9000ポンドに。地方により上限金額が異なる。
「英国ニュースダイジェスト」に掲載された筆者のコラム記事に補足しました。
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編集部より:この記事は、在英ジャーナリスト小林恭子氏のブログ「英国メディア・ウオッチ」2024年12月28日の記事を転載しました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、「英国メディア・ウオッチ」をご覧ください。