ただフランスの動きを見ると右と左が協力して中道を倒すという不可解な状況にあり、国民の不満は個々人レベルの我儘や不満を国政に反映させるという流れを見て取っています。ドイツも同様。そしてお隣韓国は尹大統領の先走った戒厳令で政治的には3-5年ぐらい逆戻りした気がします。不評のイカゲーム2より弾劾裁判のリアルゲームの方が面白いのかも。アメリカもトランプ氏が圧勝したのはバイデン政権の甘くも辛くもない「微風政権運営」より刺激いっぱいカラムーチョ型政権に夢を託したのでしょうか?

一方で2つの戦争が世界中の注目を集め、その収拾について苦労したのも2024年でした。シリアが陥落したのも衝撃的でした。チェンジを国家のトップが独裁的にふるまい、力づくで奪うのか、国民の熱い声に支えられより民主主義的な手法での変化を進めるのか、議論の余地は大きかったと思います。本ブログでは民主主義の行方についても考察したのですが、まだその明白な方向性は出ていないと思います。フランスやアメリカのように個人主義が強い国家になればなるほど国家のあるべき方向と国民との関係性は新たなるチャレンジの世界に向かうように感じます。

後記 2024年、あの方、この方の訃報もありました。お名前を挙げたらきりがありません。有名人から身近な方までいらっしゃいました。テレビなどメディアのおかげで様々な方のご活躍ぶりが紹介され、我々になじみ深い方が増えたこともあるのでしょう。きっとこの傾向はずっと続くと思います。皆さんと共有すべきはこのブログで連日コメントをくださった健康打さんもごく最近お亡くなりになりました。氏とは長い付き合いでしたが某電機メーカーの北米総支配人からカナダのハウジング会社の社長に転じるも会社売却を敢行し、日本帰国後もNY時代に培われた人脈を活かしながら充実した人生を全うされました。合掌です。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年12月28日の記事より転載させていただきました。