最後に、キリスト教徒だ。シリアのキリスト教徒は内戦前には最大150万人だったが、現在では30万人以下とも推定されている。シリア全土には約400のキリスト教会がある。キリスト教徒の内訳は、ギリシャ正教会(47%)、アルメニア使徒教会(15%)、メルキト派ギリシャ・カトリック教会(15%)、シリア正教会(14%)が主要宗派だ。他にも、シリア・カトリック教会、アルメニア・カトリック教会、マロン派、アッシリア東方教会、カルデア東方カトリック教会、少数のローマ・カトリック教徒やプロテスタント信徒が存在する。

(以上、シリアの宗教事情について、ChatGPTの手助けを受けた)

バシル暫定政権は現在、①旧反体制派勢力の非武装化、②宗派間のいがみ合い、対立を克服して「統合シリア」の建設、という2つの大きな課題に向かって挑戦しているわけだ。

シリアの暫定政府の指導者アフメド・アル・シャラア氏

編集部より:この記事は長谷川良氏のブログ「ウィーン発『コンフィデンシャル』」2024年12月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はウィーン発『コンフィデンシャル』をご覧ください。