※本記事はFUNDO編集部へ寄せられた読者様の体験談を元に作成しています。
実際の個人情報の特定を避ける為に一部フィクションや編集を入れております。
私は34歳の保育士。
専門学校を卒業してから今の保育園に就職して早10年が過ぎました。今回投稿する体験は、そんな保育士人生の中でも1、2を争う衝撃的だった事件です。
「いつもありがとうございます~」「今日、ウチの子は元気でしたか?」ママさんというのはこのように当たり障りのない世間話が好きなもの。
ある日、そんなママさんの一人のお子さんA君の様子がいつもと違っているように見え、気になったので顔を見てみたのです。
いつも友達と遊んでいるA君が端の方でうつむいており、表情が曇っています。とてもじゃないですが、普段のA君の表情から大きく乖離していました。
それと、お腹を押さえてたのが気になります。私は「何か嫌な予感がする……。」と胸騒ぎがしました。
目次
・お腹には沢山のアザが....すぐに連絡
・児童相談所に相談したところ常習的DVだと判明
・お迎えに来たA君ママさんが悲劇のヒロインに
・果たしてこれでよかったのだろうか
お腹には沢山のアザが....すぐに連絡
園庭遊びでお外に出る際、A君に「お着替えですよ。」と声をかけ、実際にお腹周りを見てみました。「……やっぱり。」そう、お腹に複数の青アザが複数あったのです。
A君も痛みをこらえながらずっと一日を過ごしてきたのでしょう。私は、咄嗟にA君ママさんにその場で連絡を取ります。
「お子さんに沢山のアザがあるんですけど、昨晩の様子はどうでしたか?」
そうしたらすぐに返信が来ました。
「いつもどおりですよ!アザってなんですか?」
「いえ、今お着替えの時間なんですが、お腹に青アザあるんですよね……」
「ほんとですか?!お友達とケンカしたのかしら!!!」
と、逆に激昂している様子。ちなみに、園児どうしのトラブルはこちらで見ている間は起こっていません。そのような報告も受けていないのです。よって、園児とのケンカはなかったことを伝えたのちにもう一度訪ねました。
「ですので、昨晩の様子はどうだったのでしょうか?」
すると、連絡がパタリと途絶えてしまいました。もっと嫌な予感が湧いてきます。「これは、早くA君を助けなければならない。」と。