人が付き合う人の良し悪しで善にも悪にもなることを表現したことわざ、それが「朱に交われば赤くなる」です。

しかし、そもそもこの言葉は何を意味するのでしょうか。
今回は「朱に交われば赤くなる」がどのような言葉なのか解説します。

目次
「朱に交われば赤くなる」とは
「朱に交われば赤くなる」の意味
「朱に交われば赤くなる」の用い方・例文
原型には続きがあった!?
由来とされる「近墨必緇、近朱必赤」
「朱に交われば赤くなる」の類義語
水は方円の器にしたがう
麻に連るる蓬
藪の中の荊
まとめ

「朱に交われば赤くなる」とは

「朱に交われば赤くなる」とはどんな意味?その類義語は?
(画像=『FUNDO』より引用)

ここでは「朱に交われば赤くなる」の意味を解説します。

「朱に交われば赤くなる」の意味

「朱に交われば赤くなる」は、人は付き合う人の良し悪しによって善悪どちらにも感化されるということを例えたことわざです。

言葉自体は朱色が入り混じれば赤味を帯びることを意味します。

転じて人は関わる人の影響を受けることを指す言葉として広まりました。

「朱に交われば赤くなる」の用い方・例文

「朱に交われば赤くなる」は人が関わる相手や環境によって良くも悪くもなるという場面で使用されます。

・例文1:あの子はあんなに優等生だったのに、いつしか不良と付き合い始めてからだんだんと荒れるようになった。朱に交われば赤くなるというように関わる人は選んだ方がいい。

・例文2:あの人は地元でも札付きのワルだったが、紆余曲折を経て教員になってからはすっかり真面目になった。まさに朱に交われば赤くなるとはこのことだ。

このように「朱に交われば赤くなる」は特定の人物が特定の相手・環境と関わることで、その色に染まっていくようなニュアンスで使用します。

主に付き合う人によって変わるという意味合いで使用されるのが特徴です。

そのため、良くなる場合でも悪くなる場合でも「朱に交われば赤くなる」と表現します。

・例文3:人は朱に交われば赤くなるというから、自分だけは常に見失わないように生きていたいところだ。

このように戒めの意味で使用されることもあるため、併せて覚えておくと日常生活でも役立つできるかもしれません。