近年においてもピットブルに関連した事故報告が後を絶ちません。
例えば2021年には、オクラホマ州にて、「4歳男児の腕がピットブルに噛み千切られる」という恐ろしい事件が起こりました。
また2022年には、ニューヨーク州にて、「70歳女性の顔と腕・足が、ピットブルに嚙み切られ、食べられていた」という報告も上がっています。
こうした危険性から、アメリカのいくつかの市・群、フランス、ドイツ、スペインなどでは、ピッドブルの所有が禁止されています。(日本での飼育は禁止されていません)
Boy hits pit bull in the head with water bottle pic.twitter.com/TCWUf6uIH7
— CCTV IDIOTS (@cctvidiots) December 15, 2024
こうした数々の報告を知っていると、「子供がペットボトルでピットブルを殴る」という行為がどれほど恐ろしいことか、よく理解できますね。
では、これほどピッドブルの危険な情報が広まっているにも関わらず、なぜピットブルは多くの人に飼育されているのでしょうか。
それは、ピットブルの可愛らしい外見と豊かな表情に惹かれる人が多いからでしょう。
また持ち前の強さと忠誠心により、優れた番犬になる可能性を秘めているため、番犬としてピットブルを求める飼い主も少なくありません。
あるいは、「世界最強のイヌ」と言われることもあるピットブルを所有することに、満足感や優越感を感じるケースもあるのかもしれません。
さらに、「世間に広まっているほど、ピットブルは危険ではない」と考える人もいます。
実際、イヌの気質(安定性、内気さ、攻撃性、友好性など)テストでは、ピットブルタイプのイヌが全犬種の上位20%にランクインし、「介助犬、警察犬、ペットとして好ましい気質を有する」と報告されることもあります。
ピットブルは確かに危険な部分がありますが、それでも人々から好まれる性質を有しているため、飼育したいという人が後を絶ちません。