ノルウェーのエネルギー大臣テリエ・オースランド氏は「ひどい状況だ」と発言し、スウェーデンの副首相兼エネルギー大臣であるエバ・ブッシュ氏が「ドイツ人に激怒している」と報じています。最後に記事はさらに、ドイツが原子力発電所を閉鎖する決定をしたため、「スウェーデン南部とノルウェー南部の人々は、10分間のシャワーに750円支払わなければならない」と説明しています。
ノルウェーとヨーロッパを連系する老朽化した送電線を更新していくためには、ノルウェーの人たちは電気代か税金でで費用を負担することになります。現状では、ドイツを一方的に助けるため、自分たちの電気代を高騰させるための設備になってしまっている送電線の更新コストを負担する気になるでしょうか?
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尾瀬原 清冽 1966年生まれ。1990年電力会社に入社。給電部門、情報通信部門で勤務。電力の需給運用業務や自動給電システムの設計、新規発電事業者の出力抑制システムの設計などに従事。