その道のプロであっても失敗することがあるということを表現したことわざ、それが「猿も木から落ちる」です。
しかし、そもそもこの言葉は何を意味するのでしょうか。
今回は「猿も木から落ちる」がどのような言葉なのか解説します。
目次
・「猿も木から落ちる」とは
・「猿も木から落ちる」の意味
・「猿も木から落ちる」の用い方・例文
・「猿も木から落ちる」の類義語
・河童の川流れ
・弘法にも筆の誤り
・千慮の一失
・「猿」を含むことわざ
・猿に絵馬
・猿の尻笑い
・猿に烏帽子
・まとめ
「猿も木から落ちる」とは
ここでは「猿も木から落ちる」の意味を解説します。
「猿も木から落ちる」の意味
「猿も木から落ちる」は、その道に優れた者でも時には失敗することがあるということを例えたことわざです。
言葉自体は木登りに長けた猿でも時には誤って落ちることを意味します。
転じて、達人や名人でも失敗することがあることを指すようになりました。
ただし、得意を鼻にかけ油断していると失敗してしまうものだという戒めでも使用されるので注意しておきましょう。
「猿も木から落ちる」の用い方・例文
「猿も木から落ちる」は、優れた人が失敗した時に使用する言葉です。
・例文1:彼ほどの職人が作品の仕上げで失敗してしまうなんて……猿も木から落ちるとはまさにこのことだ。
・例文2:彼女は優れたアスリートだが、時には失敗もする。猿も木から落ちるというように完璧な人間などいないのだ。
このように「猿も木から落ちる」はどれほど優秀な人であっても、時には失敗することがあるという場面で使用されます。
しかし、油断して失敗することの戒めとしても使用されるので注意しましょう。
・例文3:あの役員は自らの失言によって失脚してしまった。猿も木から落ちるという言葉があるのだから、発言には十分に気を付けておくべきだったのに。
このように気を抜いて過ちを犯してしまうことに対して使用される場合もあります。