諸説ある「伊達巻」の由来

正月のおせち料理に入っている「伊達巻」、その由来は?なんだかいろいろ説があるみたい!!
(画像=『FUNDO』より引用)

ここからは「伊達巻」の由来について見ていきましょう。

原型とされる「カステラかまぼこ」

「伊達巻」は「カステラかまぼこ」が原型という説があります。

江戸時代、長崎に伝来した卓袱料理の中に「カステラかまぼこ」と呼ばれるものがあったそうです。

ちなみに卓袱料理とは中国と西洋の料理を日本人好みにアレンジした料理のことを言います。

その中の1つである「カステラかまぼこ」が「伊達巻」の原型となったとされているのだとか。

名前の由来は『見た目を引く姿』から?

「伊達巻」の「伊達」にはおしゃれなものという意味があります。

確かに「伊達巻」は鮮やかな黄色をしていて人目を引く色合いをしています。

転じて、誰もが目を惹かれる派手な卵焼きという意味で「伊達巻」と呼ばれるようになったという説があるのだとか。

着物の『伊達巻』を連想させた事を由来とする名前?

「伊達巻」は「カステラかまぼこ」が江戸に伝来した際「伊達者」が着ていた「丹前」に似ていると言われたという話もあります。

そこから「伊達巻」という名前となったという説もあるとか。

戦国大名・伊達政宗の好物だったことから来た名前?

一部では時の戦国大名、伊達政宗の好物から来たという説もあります。

戦国時代に名を馳せた伊達政宗は魚のすり身と卵を使用した「平玉子焼」が好物だったと言い伝えられています。
その「平玉子焼」は当時「伊達焼」と呼ばれていたとか。

その「伊達焼」を巻いたものが「伊達巻」と呼ばれるようになったとされています。