「郷に入っては郷に従え」の由来
ここからは「郷に入っては郷に従え」の由来を解説します。
「童子教」から来たとする説
「郷に入っては郷に従え」は、中世日本の初等教育用書籍『童子教』が由来となっているという説があります。
実際に『童子教』には「郷に入っては郷に従え」の原型となった『入郷而従郷、入俗而随俗』との表記があります。
転じて「郷に入っては郷に従え」という言葉が広まったそうです。
「入郷随俗」から来たとする説
「郷に入っては郷に従え」は、古代中国のことわざ「入郷随俗」が由来となっているという説もあります。
中国禅宗の歴史書『五灯会元』には「且道入郷隨俗一句作麼生道」という言葉があり、この言葉が「郷に入っては郷に従え」の語源となったそうです。
さらに時代を遡ると荘子(荘周)の著書とされる『荘子外篇・山木』にも「入其俗従其令」という言葉があるとされており、これが由来となった説もあります。