処世術についてのことわざ、それが「郷に入っては郷に従え」です。
この言葉は人とうまく付き合っていくために知っておきたいことを教えてくれる言葉です。
しかし、そもそもこの言葉はどのような意味を持つのでしょうか?
ここでは「郷に入っては郷に従え」がどのような言葉なのか解説します。
目次
・「郷に入っては郷に従え」とは
・「郷に入っては郷に従え」の意味
・ポイントとなる「入っては」の読み方
・「郷に入っては郷に従え」の由来
・「童子教」から来たとする説
・「入郷随俗」から来たとする説
・「郷に入っては郷に従え」の類義語
・所の法には矢は立たぬ
・人の踊る時は踊れ
・まとめ
「郷に入っては郷に従え」とは
ここでは「郷に入っては郷に従え」の意味を解説します。
「郷に入っては郷に従え」の意味
「郷に入っては郷に従え」は、その土地に住むためにはその土地の習慣や風習に従うべきであるということを例えたことわざです。
現代では特定の土地に限らず、会社や学校など特定の社会集団に入ったらその集団のルールやマナーに合った言動をとるべきであるということを意味します。
つまり「郷に入っては郷に従え」は世の中の処世術を表現したことわざなのです。
ポイントとなる「入っては」の読み方
「郷に入っては郷に従え」は「郷に入りては郷に従え」が音便化されたものです。
そのため、一般的に「ごうに“いっては”ごうにしたがえ」と読みます。
基本的に「ごうに“はいっては”ごうにしたがえ」とは読まないので注意しましょう。
漢字表記を「郷に行っては郷に従え」とするのも誤りとなります。
あくまでも正しくは「郷に入っては郷に従え」となると覚えておいてください。