為替や株式の予想では証券会社や企業のトップが識者として出てきます。それらはまず当たらないし、聞く価値はありません。理由は企業のトップは実務に長けているとは思えず、政治的にコメントをするからです。現状のことは課長クラスが一番わかっています。また現状を踏まえた未来を予測するのは部長クラスが最適だと思います。

大学の先生でも名誉教授とか大教授になると自分の打ち立てた理論に固執するので考えがやや古い時があります。その場合、准教授クラスの方がより柔軟な知識と理解を持っていることも多いのです。

私が言いたいのは「人の言うなりにならない」「話を鵜吞みにしない」という点です。特にSNSの時代になり短文形式の断片的な情報が飛び交う中で「〇〇さんがこう言っている」という意見があたかも正解のような形で一気に広がることに不安を感じているのです。テレビやラジオなどで有名人が喋る内容は時として誇張したりブラフの時もあります。我々はそれをフィルターにかける癖をつけなければならないのに時間が無いからか、「〇〇さんはこう言っている、だからこれはこうである」という話には気をつけなければならないと思うのであります。

では今日はこのぐらいで。

編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2024年12月25日の記事より転載させていただきました。