そして葉緑体は上空から差し込む太陽の光を受けると「光合成」を行い、デンプンを含むエネルギーを体内で作り出すのです。
フィリピン・バタンガス州立大学(BSU)の海洋学者であるミグエル・アズクナ(Miguel Azcuna)氏は、次のような例え話をしています。
「私たちがサラダを食べて、その葉緑体を消化器系に保存できたとしましょう。すると太陽の下で日差しを浴びるだけで、栄養素が自然に体内で作れるのです。
これは厳しい自然界でのサバイバルに有利に働くでしょう」
このようにテングモウミウシはただ藻類を食べるだけでなく、藻類から受け継いだ葉緑体で光合成をするという、2つの方法で栄養を得ているのです。
羊にもそっくりですが、どこかクリスマスツリーのようにも見えて、この時期にぴったりですね。
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参考文献
Leaf sheep: The adorable solar-powered sea slug that looks like Shaun the Sheep
https://www.livescience.com/animals/leaf-sheep-the-adorable-solar-powered-sea-slug-that-looks-like-shaun-the-sheep
Exploring the Life of a Leaf Sheep, Nature’s Tiny Phenomenon
https://www.boredpanda.com/leaf-sheep-sea-slug-costasiella-kuroshimae/
ライター
大石航樹: 愛媛県生まれ。大学で福岡に移り、大学院ではフランス哲学を学びました。 他に、生物学や歴史学が好きで、本サイトでは主に、動植物や歴史・考古学系の記事を担当しています。 趣味は映画鑑賞で、月に30〜40本観ることも。