英国の切手には、実は価格が書かれていない。現在、ファーストは1.65ポンド(約324円)、セカンドは85ペンス(約167円)。カードに切手を貼ると、1枚で合計400-500円ぐらいになってしまうのだ。通常は10枚では足りないが、10枚では4000-5000円、30枚だとその3倍だ。
海外にクリスマスカードを出す人も多いが、国内だと、セカンドクラスの切手を使うのが普通だ。
12月に入ると、毎朝、ポロリポロリとクリスマスカードが配達される。親せきや友人からのうれしいカードだ。「ふむふむ」と思いながら、送られてきたカードを部屋に飾っていく。
同時に、自分でも親せきや友人たちにカードを送るが、郵便を送るための住所を紛失してしまった、前年のカードが見つからない、見つかっても、相手の住所が書かれていなかったなどなど、「相手の住所を見つける」作業がとても大変だ。
時には、「毎年送っているんだから、もうわかっているでしょ」という感じで、全く住所を書かず、自分の名前のサインだけでカードを送ってくる人もいる。最悪の場合、その人にはカードを送れないままに数年が過ぎる場合もあるのだ・・・。
特に、年に1度のカードが唯一の情報交換の機会で、その人の電話番号もメルアドもない場合だ。メールで「ところで、住所を確認したいので、教えてくれませんか」と相手に聞くことは珍しくない。
部屋の中がクリスマスカードで飾られる光景は心が和むものだ。同時に、もう一つの楽しみがある。
それは、「クリスマスまであと何日・・・」を数えるための「アドベンド・カレンダーである。
以下はウィキペディアの情報である。
アドベントカレンダー(Advent calendar)は、クリスマスまでの期間に日数を数えるために使用されるカレンダーである。待降節の期間(アドベント、イエス・キリストの降誕を待ち望む期間)に窓を毎日ひとつずつ開けていくカレンダーである。すべての窓を開け終わると迎えたことになる。