値下がりに転換する材料が何もない状況
ちなみに国内の広い領域で進行する値上げは、収まる気配はあるのか。
「すでに現時点で多くの企業が来年度の人件費上昇を見越して、労務費引き上げ分の原資の計上に向けた動きを進めています。人手不足や円安、金利上昇は続く見通しで、世界では多くの紛争が続いており、原材料価格が上昇しています。さらに、昨年には公正取引委員会が、発注先との間で労務費の適切な転嫁のための価格交渉を行わなければならないとする指針を公表したことも、価格の上昇を後押ししており、値下がりに転換する材料が何もない状況です。もっとも、日本ではデフレの時代が続いて消費者は低価格に慣れていますが、むしろ今、そしてこれからの物価水準が当たり前の状態だと認識したほうがよいかもしれません」
(文=Business Journal編集部、協力=坂口孝則/未来調達研究所取締役)
提供元・Business Journal
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