その標高はなんと3,577メートル。ほぼ富士山(3,776メートル)の山頂と同じだ。ここでアウェイ戦に臨む南米の他の代表チームは、相手だけではなく酸欠とも戦うことになる。気圧が低いことで、ミドルシュートが面白いように決まるスタジアムとしても有名だ。

2007年にFIFAが「このスタジアムに来る選手が高地順応を余儀なくされ、公平さに欠ける」とした他国からの抗議を受け入れ、「標高2,500m以上のスタジアムで試合をしてはいけない」と発表。当時のエボ・モラレス大統領を筆頭に、ボリビア連盟側はこの決定に猛抗議。モラレス大統領がボリビア最高峰のサハマ山(標高6,542メートル)の山頂でプレーするなど体を張ったアピールが実り、FIFAは標高の制限を3,000mに引き上げた。

また、ボリビア国内の他のスタジアムも特例として、W杯予選会場として認めるに至った。今年9月6日、2026中南米W杯の南米予選では、2017年にオープンした「エスタディオ・ムニシパル・デ・エル・アルト(エル・アルト市営スタジアム)」にベネズエラ代表を迎えたボリビア代表が4-0で圧勝。そのスタジアムはさらに標高が高く、なんと富士山超えの4,150メートル。当然ながら、現時点で世界一標高が高いサッカースタジアムだ。

W杯の南米出場枠「6.5」の中にあって、現在7位に位置しているボリビア。1994年のアメリカW杯以来となる4回目の本戦出場へ向けて、これ以上ない“ホームアドバンテージ”となりそうだ。

姫路競馬場グラウンド 写真:Getty Images

姫路競馬場グラウンド(兵庫県)

兵庫県競馬組合が主催者となって運営している姫路競馬場は、2012年以降、売上の低迷に伴い事実上の休止状態となり、廃止議論も持ち上がっていた。しかし、その後ネットによる馬券販売が一般的となり売上が大きく回復したため、2020年から再開されている。