イタリアはこの地域では非常に高い水準ですが、横ばいが続いている事がわかります。
スペインは近年停滞気味ですが2005年の水準からすると上昇していますね。
スロベニア、リトアニア、チェコ、クロアチア、ポルトガルは2005年の段階では日本を下回っていましたが、2023年には上回っています。
ギリシャはイタリア同様停滞傾向が続いていますが、日本以上の水準です。
上昇傾向が続くルーマニア、近年やや減少傾向となっているスロバキア、ポーランド、ハンガリーも2005年の水準からすると日本との差はかなり縮まっています。
今後どのように推移するかわかりませんが、近いうちに日本を上回る可能性も高そうですね。
5. 東欧・南欧の労働生産性の特徴今回は、東欧・南欧諸国の労働生産性についてご紹介しました。
南欧諸国は2000年代から労働生産性が停滞傾向となる国が多い一方で、東欧諸国は急激に上昇しています。
日本は主に東欧諸国の労働生産性で抜かれています。それだけ国際的な立ち位置が低下している事になりそうです。
日本は生産性が低いとされますが、現在進行形で少しずつ色々な国に追い抜かれている状況となります。
生産性の高さはそのまま給与水準と直結しますので、給与水準も他の国に抜かれている事になりそうです。
日本の商習慣のどのようなところが生産性を下げているのか、もう一度棚卸してみる必要があるかもしれませんね。
皆さんはどのように考えますか?
編集部より:この記事は株式会社小川製作所 小川製作所ブログ 2024年12月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は「小川製作所ブログ:日本の経済統計と転換点」をご覧ください。